PARCO新所沢店　トイレ【閉業】

概要

埼玉県所沢市

西武新宿線の新所沢駅から近い場所にあった「PARCO新所沢店」。

株式会社パルコが運営していた商業施設です。パルコ初の郊外型大型店として1983年6月23日に開業しました。建物はPARCO館とLet’s館の2館体制となっており、映画館も併設されていました。しかし施設の老朽化と周辺の商業施設との競争激化により2024年2月29日をもって閉業することとなり、約40年の歴史に幕を閉じることとなりました。

末期の時点で敷地面積約60,000㎡、商業施設面積約39,000㎡となっており、PARCO館は地上5F・地下2Fが、Let’s館は地上4F・地下2Fが一般客の立ち入り可能エリアとなっていました。

フロア構成

画像の通りです。

PARCO館はB1Fが食料品売り場となっていましたが、その他の階はテナントが多数入居していました。またLet’s館は4Fにはテアトルシネマグループの「新所沢レッツシネパーク」がありました。

トイレについて

以下の場所にありました。

	男性用	女性用	多機能トイレ	和式便器(男性用)	洋式便器(男性用)	温水洗浄便座	乳幼児設備	オストメイト設備
B2F駐車場	有	有	有	無	無	有	有	無
B1F	有	有	無	無	有	有	有	無
Let’s館2F	有	有	無	無	有	有(一部)	有	無
Let’s館4F(新所沢シネパーク内)※1	不明	不明	不明	不明	不明	不明	不明	不明
PARCO館2F※2	無	有	無	不明	不明	不明	不明	不明
PARCO館3F	有	有	有	無	有	有	有	無
PARCO館4F	有	有	無	無	有	有	有	無
PARCO館5F	有	有	無	無	有	有	有	無

※1　Let’s館4F(新所沢シネパーク内)のトイレは映画館内かつ有料エリアにあったため未調査です。

※2　PARCO館2Fは女性用トイレだけの設置となっていたため未調査です。

B2F駐車場

	小便器 (台)	和式 (台)	洋式 (台)	ベッド系	ベビーチェア	オストメイト	温水洗浄便座
男性用	1	1	―	×	×	×	―
多機能	―	―	1	×	〇	×	〇

B2Fは駐車場階となっていました。

駐車場という場所柄なのか他のトイレよりも地味な内装で、ほとんど改修もされていない状態でした。一方で全館で2か所しかなかった多機能トイレの1か所がここに設置されていました。

手洗場はTOTOのL221Dが1台の設置でした。

小便器はTOTOのU37が1台の設置でした。

大便器個室は和式1室の設置でした。便器はTOTOのC375Vでした。

他のトイレは何年か前にすべて洋式化されましたが、ここは場所柄利用者も少ない(そして存在があまり知られていない)ためか、洋式化は行われませんでした。

こちらは男女トイレよりも新しそうなので後から増設されたものと思われます。

便器はTOTOのCU466P、便座はTOTOウォシュレット　アプリコットF2(TCF4721)でした。

便器付近の小型手洗器はTOTOのL570Aでした。

手洗場はTOTOのL270DMが設置されていました。

乳幼児設備はベビーチェアがありました。

室内はあまり広くありませんでした。

B1F

	小便器 (台)	和式 (台)	洋式 (台)	ベッド系	ベビーチェア	オストメイト	温水洗浄便座
男性用	3	―	1	×	×	×	〇

B1FのトイレはPARCO館とLet’s館の間の駐輪場内にありました。一応屋内でしたが、まるで半屋外のような場所にありました。

ここは1990年代に改修されたようです。

内装は1990年代のパルコにありがちなナチュラル系の木目の化粧板が使われています。

手洗場はTOTOのL546が2台の設置でした。

小便器はTOTOのUU416Cが3台の設置でした。

大便器個室は洋式1室の設置でした。

便器はTOTOの「パブリックコンパクト便器・フラッシュバルブ式」CS494MJ、便座はTOTOウォシュレットPS2An(TCF5523A系)が設置されていました。

ここは他のトイレよりも洋式化されるのが遅くて、2014年ごろの時点ではまだ和式だったと記憶しています。ちなみに和式時代はTOTOのC750AVが設置されていました(ただし段付きの施工ではなかった)。

Let’s館2F

	小便器 (台)	和式 (台)	洋式 (台)	ベッド系	ベビーチェア	オストメイト	温水洗浄便座
男性用	2	―	2	×	×	×	〇 洋式1室

ここも1990年代に改修されたようです。B1Fのトイレとは雰囲気が似ていますが、一部の器具が異なります。

手洗場はTOTOのL830Cが2台の設置でした。

小便器はTOTOのUU416Cが2台の設置でした。

大便器個室は洋式2室の設置でした。

うち1室はTOTOのC742Pが設置されていました。こちらはもともと洋式でした。

便座は2023年11月時点では普通便座でしたが、以前はTOTOウォームレットG(TCF221)が設置されていたと記憶しています。

もう1室はTOTOのCS802が設置されていました。便座はTOTOウォシュレットP(TCF585Y)が設置されていましたが、以前はTOTOウォシュレットP(TCF581MR)が設置されていたと記憶しています。

この個室はもともと和式でTOTOのC750AVが設置されていました。他のトイレよりも早い2006年ごろに洋式化されたと記憶しています。

この個室は室内が狭いためか折り戸になっていました。

PARCO館3F

	小便器 (台)	和式 (台)	洋式 (台)	ベッド系	ベビーチェア	オストメイト	温水洗浄便座
男性用	4	―	3 ※1台は幼児用便器で大人用便器と並んで設置されていた、個室自体は2室	〇 個室外 ベビーシート	〇 洋式2室	×	〇
多機能	―	―	1	×	〇	×	〇

以前は後述する4Fや5Fと同様の内装と使用器具でしたが、改修されました。ただしいつごろ改修されたのかはわかりません。ある時訪れたらとてもきれいになっていて驚いた記憶があります。

手洗場はTOTOのL520が3台の設置です。1台は低い位置に設置されていて小さい子でも利用しやすいようになっています。

小便器の左側にはベビーシートがありました。

小便器はTOTOのUS800C(E)が4台の設置でした。

大便器個室は洋式2室の設置でした。

手前の個室は簡易多機能個室になっていて、扉は引き戸になっていました。

大人用便器(左側)はTOTOのC550SU、便座はTOTOウォシュレットP(TCF585YR)が設置されていました。便座に関してはもともとTOTOウォシュレットP(TCF581MR)が設置されていたと記憶しています。

幼児用便器(右側)はTOTOのC425Rが設置されていました。

手前の個室にはベビーチェアがありました。

奥の個室は通常の広さとなっていて扉も内開きになっていました。

便器はTOTOのC550SU、便座はTOTOウォシュレットP(TCF585YR)でした。

奥の個室にもベビーチェアがありました。

PARCO新所沢店では数少ない多機能トイレの1つでしたが、場所が非常に悪くて男女トイレの分岐を男性用トイレ側に進み、だいぶ奥に進んだところにありました。女性にとっては非常に使い難かったのではないかと思われます。

便器はTOTOのCU466Pが設置されていました。便座はTOTOウォシュレット アプリコットP AP1K(TCF5820R V81W)が設置されていました。もともとウォシュレット アプリコットF2(TCF4421E系？)が設置されていたと思いますが、交換されました。

便器付近の小型手洗器はTOTOのL570Aでした。

手洗場はTOTOのL270DMでした。

乳幼児設備はベビーシートとベビーチェアがありました。

室内は標準的な広さが確保されていました。

PARCO館4F

	小便器 (台)	和式 (台)	洋式 (台)	ベッド系	ベビーチェア	オストメイト	温水洗浄便座
男性用	4	―	2	〇	×	×	〇

内装に少し時代を感じるトイレでした。1983年の開業当初から大きな改修はされていなかったものと思われます。

手洗場はTOTOのL507Rが3台の設置でした。

小便器はTOTOのU37が4台の設置でした。撮影当時はセンサー式になっていましたが、もともと押しボタン洗浄だったような気がします(少なくとも私が知っている限りでは一斉洗浄の時はなかった)。

大便器個室は洋式2室の設置でした。

手前の個室はTOTOのC48SRが設置されていました。便座はTOTOウォシュレットSB(TCF6421)でした。

奥の個室はTOTOのCS464Mが設置されていました。便座はTOTOウォシュレットP(TCF585YR)でした。

この個室は以前は和式でした。和式時代はTOTOのC75が設置されていました。いつごろ洋式化されたかは忘れましたが、B1Fのトイレよりも前に洋式化されていたと記憶していますが、ウォシュレットの機種が2018年以降の機種になっており、一つ上の5F(ほとんど同じ造り)も同機種が設置されていたので本当にそうだったのか自信がなくなってしまいました。

PARCO館5F

	小便器 (台)	和式 (台)	洋式 (台)	ベッド系	ベビーチェア	オストメイト	温水洗浄便座
男性用	4	―	2	〇	×	×	〇

内装に少し時代を感じるトイレでした。1983年の開業当初から大きな改修はされていなかったものと思われます。

手洗場はTOTOのL507Rが3台の設置でした。

小便器はTOTOのU37が4台の設置でした。撮影当時はセンサー式になっていましたが、もともと押しボタン洗浄だったような気がします(少なくとも私が知っている限りでは一斉洗浄の時はなかった)。

大便器個室は洋式2室の設置でした。

手前の個室はTOTOのC48SRが設置されていました。便座はTOTOウォシュレットSB(TCF6421)でした。

奥の個室はTOTOのCS464Mが設置されていました。便座はTOTOウォシュレットP(TCF585YR)でした。

この個室は以前は和式でした。和式時代はTOTOのC75が設置されていました。

コメント

すべてのトイレが新しいわけでなく古いトイレもいくつかありましたが、いずれもきれいに管理されていました。一応、ほとんどのトイレで洋式化が行われていましたが、少なくとも男性用トイレでは乳幼児設備が比較的新しいトイレ1か所以外はありませんでしたし、多機能トイレが2か所ともオストメイト非対応だったのも残念な点でした。