概要
東京都千代田区
JR中央線、総武線の途中駅、御茶ノ水(おちゃのみず)駅。東京メトロ丸の内線との乗換駅である他、近隣には東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅や都営新宿線の小川町駅もあります。
特急列車を除くすべての電車が停車します。
ここから新宿方面は複々線になっており、快速線(オレンジの電車)と各駅停車(黄色の電車)が並走する区間となっていますが、反対方面は快速線に関しては神田駅を経由して東京駅へ向かい、各駅停車は総武線に直通(秋葉原、錦糸町、千葉方面)します。また総武本線(支線)の終点ともなっています。つまり各駅停車はここから総武本線(支線)を経由し、錦糸町駅で本線に合流し、最遠で千葉駅まで行くことになります。
黄色い電車は中央・総武線(各駅停車)などと呼ばれていますが、三鷹~(中央線)~御茶ノ水~(総武本線)~錦糸町~千葉という風に2つの路線で運行されるからです。
御茶ノ水口と聖橋(ひじりばし)口の2つの改札口がありますが、現在の聖橋口は仮設の状態になっています。
また現在の御茶ノ水橋口駅舎は建築家の伊藤滋がモダニズムを取り入れた駅舎となっており1932年に竣工しています。この当時の駅といえば乗客を待合室に滞留させてからホームへ導くものが一般的でしたが、ここは「駅は道路の一部である」という設計思想となっており、これが現代の駅舎設計の基ともなっています。
なお、国鉄民営化後(1988年頃)に駅舎の改築計画があったようですが、建設予定であった駅舎は列車の運行を止めずに建設を行うのが技術的に難しいということから立ち消えになってしまったようです。
また神田川と駿河台に挟まれた狭隘な土地が影響して駅周辺には大学病院などの大規模病院がいくつもあるにも関わらずバリアフリー化がほとんど行われていない状況でした。
ちなみにバリアフリー化工事は2010年3月26日にJR東日本よりプレスリリースされ、同年10月より始まりました。同時に駅前広場の整備と人工地盤を設置し、聖橋駅舎を人工地盤上に移設したうえでバリアフリー化を行うというものでした。
駅の立地上の問題もあって難易度の高い工事となっていました。最終的にエスカレーターやエレベーターなどの昇降設備が設置されたのは2019年1月ごろ、多機能トイレが設置されたのは2020年に入ってからです。
2023年4月現在も聖橋口付近を中心に構内のあちこちで工事が行われています。
トイレの内容(表)
改札内トイレは聖橋口改札付近に1か所あります。以前は御茶ノ水橋口改札付近にもありましたが、耐震補強工事の影響で2022年頃から閉鎖されています。
小便器 | 和式 | 洋式 | ベッド系 | ベビーチェア | オストメイト | ウォシュレット | |
(台) | (室) | (室) | |||||
男性用 | 7 | 0 | 4 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ベビーシート、洋式1室 | 洋式1室 | パウチ・しびん洗浄水栓 | |||||
多機能 | ― | ― | 1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ベビーシート | 汚物流し、温水対応 |
比較的新しいトイレなこともあってか乳幼児設備やオストメイト、ウォシュレットの設置などは多機能トイレに限らず男性用トイレにも設置されています。
きれいなトイレですが、いつ行っても混んでる印象しかありません。
画像
2020年3月ごろに完成しました。このトイレの完成とほとんど同じ時期に旧聖橋口の閉鎖(旧トイレも閉鎖)、現在地への移転が行われました。
男性用トイレ
手洗場はTOTOのLS125DMが3台の設置です。
小便器はTOTOのUS900R(?)がL字の配置で計7台設置されています。
大便器個室は洋式4室の設置です。
その内右端の1室は簡易多機能個室となっています(この個室のことです)。
便器はTOTOのC550NU、便座はTOTOウォシュレットPS2(TCF5533YR)です。
土曜日の早朝(5時ごろ)にも関わらず他の個室はすべて使用中で撮影できませんでした。
簡易多機能個室にはベビーシート、ベビーチェア、フィッティングボードがあります。どうやらベビーチェアに関しては他にもう1室設置があるようです(触知案内図を見る限り)。
多機能トイレ
主要駅であるにも関わらず駅の構造が構造なためか長年設置されていませんでしたが、これも2020年3月ごろの現トイレ竣工とともに設置されました。
便器はTOTOの「壁掛大便器セット・フラッシュバルブ式」CS573Pです。便座はTOTOウォシュレットPS2(TCF5533YR)です。
便器付近の小型手洗器はTOTOのL570Aです。
手洗場はTOTOのLS125DMです。
多機能トイレ内にはオストメイト設備としてTOTOの「コンパクトオストメイトパック」、乳幼児設備としてベビーシート、ベビーチェア、フィッティングボードが設置されています。
コメント
いや~御茶ノ水駅の印象はだいぶ変わりました。昔は薄暗くて狭い駅舎にものすごく古いトイレ(御茶ノ水橋口)でしたからね(旧聖橋口のトイレは2007年くらいに一度改修されているのでそんなに古くはありませんでしたが)。
旧聖橋口のトイレは改札口の移転とともに閉鎖されましたが、御茶ノ水橋口のトイレは古いトイレでありながら割と最近(2022年頃まであった気がする)までありましたが、耐震補強工事の影響で閉鎖され、現在はトイレの部分が取り壊されています。
きれいなトイレですが、いつも混んでる印象です。
隣の駅
緩行線(中央・総武線各駅停車)
(三鷹方面) 水道橋 ← 御茶ノ水 → 秋葉原 (千葉方面)
快速線
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