概要
東京都新宿区
西武新宿線西武新宿駅の駅ビル「西武新宿ビル」に入居する新宿プリンスホテル。
プリンスホテルには最高級クラスの「ザ・プリンスギャラリー」、フラッグシップの位置づけである「ザ・プリンス」、都市部に所在する上級施設の「グランドプリンスホテル」、一番施設が多い「プリンスホテル」と4つの階級があり、このホテルはいちばん下の階級である「プリンスホテル」を冠しています。しかしいちばん下の階級とは言え、新宿という街にある為か宿泊料金は高めに設定されています(下手したら一部のグランドプリンスホテルよりも高かったりする)。
新宿プリンスホテルは1977年に開業しました。また同じビル内に入居している「西武新宿PePe」も同時期の開業です。またB1Fで地下街「新宿サブナード」と連絡しているため、西武新宿駅以外の鉄道(JRや地下鉄など)利用でも屋根のある場所を通ることができます。
フロア構成
新宿プリンスホテルは西武新宿ビルのB2F~1Fおよび10F~25Fに入居しています。
フロア | 主要施設 |
25F | 和風ダイニング&バー FUGA(風雅) |
10F~24F | 客室 |
1F | 正面玄関、ベルキャプテンデスク |
B1F | フロント、ゲストラウンジ、ザ・ステーション カフェバー、パーティースペース ガーネット |
B2F | ブッフェダイニング プリンスマルシェ |
客室
全561室あります。
客室の種類 | 部屋の広さ | フロア |
スタンダードダブルルーム | 15.3㎡ | 10F~12F・14F・16F・18F~21F |
コンフォートダブルルーム | 15.3㎡ | 20F・22F~24F |
スタンダードツインルーム | 15.3㎡ | 13F~15F・17F |
スーペリアツインルーム | 30.6㎡ | 15F~21F |
スーペリアツインルーム(シアタースタイル) | 30.6㎡ | 16F |
デラックスキングルーム | 30.6㎡ | 23F~24F |
デラックスツインルーム | 30.6㎡ | 20F・22F・24F |
デラックストリプルルーム | 30.6㎡ | 22F |
ユニバーサルルーム | 30.6㎡ | 10F |
スイートルーム | 61.2㎡ | 24F |
トイレについて
共用部と各客室にあります。
共用部トイレ
共用部のトイレは以下の場所にあります。
男女の区別 | 多機能トイレ | 和式便器 | 洋式便器 | 温水洗浄便座 | |
B2F ブッフェダイニング プリンスマルシェ内 | 有 | 無 | 無 | 有 | 有 |
B1F | 有 | 無 | 無 | 有 | 有 |
25F 和風ダイニング&バー FUGA(風雅) ダイニング側 | 有 | 無 | 無 | 有 | 有 |
25F 和風ダイニング&バー FUGA(風雅) バー側(未調査) | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
B2F(ブッフェダイニング プリンスマルシェ内)
小便器 (台) | 和式 (台) | 洋式 (台) | ベッド系 | ベビーチェア | オストメイト | 温水洗浄便座 | |
男性用 | 2 | ― | 2 | 〇 男女トイレの手前 | × | × | 〇 |
男女トイレに分かれる手前にベビーベッドが置いてあります。
男性用トイレ
手洗場はTOTOの「マーブライトカウンター ボウル一体タイプ」が2連の設置です。
小便器はTOTOのU37が2台の設置です。
おそらく1977年の開業時から使われているものと思われます。〄vマークがありました。
大便器個室は洋式2室の設置です。
便器はTOTOのC48SRです。便座はTOTOウォシュレットP(TCF587)です。
もう1室もTOTOのC48SRですが、便座はTOTOウォシュレットP(TCF581MR)が設置されています。
B1F
小便器 (台) | 和式 (台) | 洋式 (台) | ベッド系 | ベビーチェア | オストメイト | 温水洗浄便座 | |
男性用 | 2 | ― | 2 | × | × | × | 〇 |
男性用トイレ
手洗場はTOTOの「マーブライトカウンター ボウル一体タイプ」が2連の設置です。
小便器はTOTOのUS115(R)が2台の設置です。
大便器個室は洋式2室の設置です。
どちらも便器はTOTOのC48SR、便座はTOTOウォシュレットP(TCF587)が設置されています。
上記の写真は2024年3月に撮影したものですが、
2022年12月時点では
便器こそ変わっていませんが、便座はどちらもTOTOウォシュレットP(TCF585S)が設置されていました。
25F(和風ダイニング&バー FUGA(風雅) ダイニング側)
小便器 (台) | 和式 (台) | 洋式 (台) | ベッド系 | ベビーチェア | オストメイト | 温水洗浄便座 | |
男性用 | 2 | ― | 1 | × | × | × | 〇 |
男性用トイレ
手洗場はTOTOの「マーブライトカウンター ボウル一体タイプ」が2連の設置です。
小便器はTOTOのUS115(R)が2台の設置です。
大便器個室は洋式1室の設置です。
TOTOの「ネオレストAH1」CS969B(便器)+TCF9784(機能部)が設置されています。
客室内トイレ
客室タイプ | トイレ・バスタイプ |
ダブルB(現在は存在しない) | 3点ユニット |
スタンダードダブルルーム | 3点ユニット |
コンフォートダブルルーム | 3点ユニット |
ダブルB
ダブルBは2024年に客室の改修工事が行われるまで存在した部屋タイプです。
『珍品』TOTOのC453と思われる便器が設置されています。便座はTOTOウォシュレットUⅡ(TCF531Cと思われる)が設置されています。
洗浄動画です。
ここはX(旧Twitter)でも上げています。
手洗場はTOTOのL517と思われます。
非常に狭いバスタブです。
というか3点ユニット自体が狭いです。昔はこんな設計が一般的だったのでしょうか。
スタンダードダブル
こちらは2024年のリニューアル工事で誕生したタイプの部屋になります。
客室はきれいに改修されましたが、まさかの水廻りは古いままでした。建設時からあると思われる45年超の器具たちが残ったのは意外でした。古いし価格も高めのホテルなのでこの辺も手を入れてほしかったところです。
『珍品』こちらもTOTOのC453と思われる便器が設置されています。便座はTOTOウォシュレットUⅡ(TCF531Cと思われる)が設置されています。
皆さん初めて見るような便器でしょう。
レギュラーサイズの洗い落とし式便器です。この辺りまでは普通によく見られる便器と大差ありませんが、
この便器は壁掛式です。一昔前の壁掛式大便器(C550よりも前)ではおなじみ、TOTOロゴ正面にあります。
また給水管が非露出型になっています。この便器とほぼ同時期に同じような構造のC451という便器も発売されていましたが、C451は給水管が露出している仕様でした(私は一度も見たことない)。
この便器のことについてあげてみたらTOYOさんより上記のようなコメントをいただきました。
洗浄動画です。
ちなみに便器の洗浄レバーはTOTO製ではありません。
17と思われます。
非常に狭いバスタブです。
というか3点ユニット自体が狭いです。昔はこんな設計が一般的だったのでしょうか。
コンフォートダブル
こちらは2018年にリニューアルで誕生したタイプの客室となります。
こちらは先ほどの2タイプよりも階級が上の部屋な為か水廻りもリニューアルされています。
TOTOの「ホテル向けウォシュレット一体型便器」CS825BPR(便器)+TCF922R(機能部)が設置されています。
リモコンもホテル向け仕様になっています。
洗浄動画です。
洗面台はTOTOのL710Cです。
バスタブは先ほどの2タイプの部屋よりは広くなっていますが、それでも狭いです。
コメント
西武鉄道系の有名ブランドのホテルということもあって古いながらもきれいにされています。
しかし水廻りは古すぎます。一部の客室はリニューアルされていますが、すべてで実施してもよかったのではないかと思うくらい古いです。同じプリンスホテル系のサンシャインシティプリンスホテル(1980年開業)に関しては全室水廻りもリニューアルされたというのに…。
まあ珍品ともいえる洋式便器が残ったのはマニア的には良かったですが。
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