概要
岩手県花巻市
東北新幹線及び釜石線の途中駅、新花巻(しんはなまき)駅。
1985年3月14日に北上~盛岡間に追加開業した駅です。同日に同じく東北新幹線の駅である水沢江刺駅も開業しています。
東北新幹線の仙台~盛岡間では「はやぶさ」「こまち」「やまびこ」の3種類の愛称の列車が運行されていますが、ここには一応すべての愛称の列車が停車します。ただし「はやぶさ」は仙台~盛岡間を各駅に停車する列車のみ、「こまち」は毎日1往復ある仙台発着の列車だけ(「はやぶさ」と連結し仙台~盛岡間を各駅に停車する)。「やまびこ」は全列車停車します。
上下線とも1時間に1~2本ほど停車します。
また釜石線は普通と快速「はまゆり」が停車します。
新幹線側は2面2線のホームを有する高架駅となっています。通過線がないため、通過列車でもホームの目の前の線路を通過していきます。一方の釜石線側は1面1線のホームを有する地上駅となっています。釜石線側には駅舎がなく、新幹線側の駅舎横の階段から地下通路を経由することになります。
乗り場は以下の通りです。
路線 | 方面 | |
1番線 | 東北新幹線 | 盛岡・秋田・新青森方面 |
2番線 | 東北新幹線 | 仙台・福島・郡山・大宮・東京方面 |
― | 釜石線 | 花巻・釜石方面 |
1日あたりの乗車人員は606人(2022年度)です。
新花巻駅はここから約500m西側にあった釜石線矢沢駅を廃止したうえで開業しました。実質、矢沢駅が移転改称したのが新花巻駅ということになります。
新幹線停車駅でありながら駅周辺は目立った施設がありませんが、ここから釜石線で2駅のところに花巻駅(花巻市の中心部)があるほか、北上駅も比較的近いです(東北新幹線なら所要時間7分、釜石線・東北本線経由でも20分ほど、ただし釜石線の本数は少ない)。
トイレについて
小便器 (台) | 和式 (台) | 洋式 (台) | ベッド系 | ベビーチェア | オストメイト | 温水洗浄便座 | |
男性用 | 3 | ― | 2 | × | 〇 洋式1室 | 〇 パウチ・しびん洗浄水栓付背もたれ 洋式1室 | 〇 |
多機能 | ― | ― | 1 | 〇 ベビーシート | × | × | 〇 |
トイレは改札外にしかありません(おそらく駅管理)。
東北新幹線では一部の駅では改札内にトイレを設置しない傾向にあります。トイレが改札外にある駅は駅自体の利用者が少ない、追加開業(1982年の東北新幹線開通時はなかった)、停車本数が少ないという共通点があります。ここ以外だと水沢江刺駅と七戸十和田駅でも確認しています。
ちなみにトイレがあるのは新幹線の駅舎内1か所だけで釜石線側にはトイレの設置がありません。

トイレ周辺の壁面は古めかしい感じがしますが、男女トイレは改修されています。見ての通り、デカいピクトグラムがあるため、視認性はとても良いです。
また出入口には男女とも自動扉があります。建物内にあるトイレにも扉があるところが寒冷地らしい造りです。

規模はあまり大きくありません。レイアウトこそ違いますが、トイレ周辺の造りはなんとなく水沢江刺駅と造りが似ています(同時期の開業というのもあるかもしれません)。
男性用トイレ

手洗場はTOTOのL130DHMが2台の設置です。

小便器はTOTOのU500が3台の設置です。
ここも水沢江刺駅と同様に手洗場は温水対応の豪華な仕様ですが、小便器は比較的安価な器具が設置されています。ただし水沢江刺駅よりも質素な感じがありません(手洗場周りや個室扉が木目調だから?)。

大便器個室は洋式2室の設置です。
水沢江刺駅と共通点が多いトイレですが、レイアウトや内装以外の相違点としてこちらには簡易多機能個室が設置されています。

大便器個室は洋式2室の設置です。
手前の個室は通常の個室です。
便器はTOTOのC550SU、便座はTOTOウォシュレットPS2(TCF5533YR)です。

奥の個室は簡易多機能個室です。
便器はTOTOのC550SU、便座はTOTOウォシュレットPS2(TCF5533YR)です。
こちらにはオストメイト設備としてTOTOの「パウチ・しびん洗浄水栓付背もたれ」があります。

簡易多機能個室内にはベビーチェアがあります。

室内はあまり広くありません。ベビーカーなら難なく入れると思いますが、車いすでは大きさによっては入れないのではないかと思います。
多機能トイレ
こちらは改修されていません。この内装の古さからすると1985年の開業時から設置されていたのではないかと思われます。
共通点の多い水沢江刺駅との最大の違いは多機能トイレが改修されてるか否かだったりします。

TOTOのCS20AB(便器)+SH30BA(ロータンク)が設置されています。便座はTOTOウォシュレット アプリコットF2A(TCF4723AMR)が設置されています。
便器関係は少なくとも一度交換されているようです。ウォシュレットの製造年は2022年でした。

ハイタンクが設置されていたと思わしき痕跡があるので以前はTOTOのC48A+木村技研製ハイタンク(またはTOTOのS408B)あたりが設置されていたのではないかと思われます。

手洗場はTOTOのL103Dです。

乳幼児設備はベビーシートが設置されています。

室内は標準的な広さです。しかし古い多機能トイレにありがちですが、便器横(手洗場側)の手すりが固定式になっています。便器横に車いすを横付けして移乗するというのは難しいかと思われます。またその手すりが短いためにあまり意味をなしていないような気もします。
コメント
きれいなトイレです。
新幹線到着直後はとても混雑しますが、普段は空いています。
隣の駅
東北新幹線
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